1. HOME
  2. お知らせ
  3. 九電産業株式会社様・来工

NEWS

お知らせ

九電産業株式会社様・来工

ようこそ、九電産業様 ~工場見学のススメ~

2/10(月)九電産業様に工場視察に来ていただきました。筑後エリアのユニークな取り組み、SDGs関連企業ということで選んでいただきました。「リトレッドタイヤ」はこれまでなかなか世の中に認められない商品でしたが、環境負荷の低い商品として、ますます重要となる商品であることは間違いありません。九電産業様もその商品が実際、どのような工程で作られているのか、実際の商品はどうなのか、興味を持ってもらえたようです。

まずは、会議室で座学。会社の成り立ちと、リトレッドタイヤとは?という2点を主に話します。初代社長石丸忠勇が残した自費出版本「おろがむ心」をもとに設立当時のことを解説。現在の(株)ブリヂストン(戦前の日本タイヤ)から独立した経緯、国鉄(日本国有鉄道)路線バス事業との関係、日米ゴムの名前の由来等々。そして、主力のリトレッドタイヤの製造工程解説、防舷材と糸ゴムの製造工程の話を行いました。所謂、座学ですね。

    

 リトレッドタイヤ自体の世界での普及率(タイヤ使用ユーザーが摩耗したタイヤを交換する時に、新品を選ぶか、」リトレッドタイヤを選ぶかの比率)としては、日本は約20%弱、アメリカでは約50%、欧米40~50%という現実。もっと商品自体を知ってもらい、使ってもらいたいのでどのように作っているかは隠すことなく全て見てもらいます。工場見学は大歓迎です。

一通り解説し工場内の見学スタートです。実は、工場内は「作業者に厳しい環境」です。特に夏はとにかく熱い。ゴム製品の生産過程では、熱(しかも高熱)と圧力は絶対必要ですので至るところ熱源だらけで、なかなかの厳しさです。

     

 使用済みタイヤがリトレッドタイヤの原料として使えるか検査する、表面を削る、ゴムを被せる、加硫機と呼ばれる設備で熱と圧力を加え成型する、完成したタイヤは「耐圧試験機」にて全数検査します。実際に作っているところを見てもらうと、新品よりもむしろ手間がかかっているのでは、ということを理解してもらえます。

次に防舷材。これは、船の周りや桟橋の周囲に付けているものです。船と桟橋が接触した際に、ゴムの反発(エレルギー吸収力)で安全に接岸出来ます。

もう一つ手掛けているのが、高速道路等の橋脚の落橋防止装置。大手メーカーのOEM生産品ですが、阪神淡路大震災の後、先ずは阪神地区の主に高速道路の橋脚、その後現在に至る迄、全国の高速道路や一般道の橋脚にも設置されるようになりました。

最後に、糸ゴムの製造工程の見学。現場では女性作業者も活躍中です。糸ゴムを作る機械は、機織り機のように繊細なもの。細かい作業が続きますので女性の方が向いているかもしれませんね。(男女差別するではなく、特性としての話です)

     

 いずれの行程も製造現場の労働環境がきちんと整っているというわけではありませんが現状で出来る範囲での整備はやっているつもりです。

古タイヤ、リトレッドタイヤの市場は、大手との競合も激しくなかなか厳しい経営環境ですが、我々が確かな品質を確保し、ユーザー様が製品の特性をご理解頂いたうえでご使用いただければ、環境にも負荷がかからないという優れた特性がある製品です。

興味のある企業・団体様は是非とも工場見学にお越しください。弊社は常にWelcomeです!

 

 

 

 

最新記事